[ カテゴリー » 日 記 ]

論文はむつかしくて困ります

「何を読んでいます」「フロオベル、モオパッサン、それから、ブウルジェエ、ベルジックのマアテルリンクなんぞを些《すこし》ばかり読みました」「らくに読めますか」「ええ。マアテルリンクなんぞは、脚本は分りますが、論文はむつかしくて困ります」「どうむつかしいのです」「なんだか要点が掴《つか》まえに...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 07:18 pm  

会計をしている人

 配ってしまうと、大きい土瓶に番茶を入れたのを、所々に置いて行《ゆ》く。 純一が受け取った菓子を手に持ったまま、会計をしている人の机の傍にいると、「おい、瀬戸」と呼び掛けられて、瀬戸は忙がしそうに立って行った。呼んだのは、初め這入ったとき瀬戸が話をしていた男である。髪を長く伸《のば》した、色の蒼い...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 07:18 pm  

多少興味を持って読んだことがある

 純一は拊石の物などは、多少興味を持って読んだことがあるが、鴎村の物では、アンデルセンの飜訳《ほんやく》だけを見て、こんなつまらない作を、よくも暇潰《ひまつぶ》しに訳したものだと思ったきり、この人に対して何の興味をも持っていないから、会話に耳を傾けないで、独りで勝手な事を思っていた。 会話はいよい...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 07:17 pm  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0155 sec.

http://apmobile.org.uk/